タッチペン、スタイラスペンの細いペン先は有効なのか?
細いペン先の重要性を考えてみる
皆さんはタッチペンを選ぶときどんな基準で選んでいるのでしょうか?
タッチペンを使用する特別な目的がなければ、タッチペンを持つと言う行為は少々面倒だったりします。そもそもスマホやタブレットは指で操作できますし、わざわざタッチペンを持つ余計な行為はしないんじゃないかと思うんです。
皆さんはタッチペンをどういう目的で使用していますか?
ビジネス、お絵かき、ゲームといったところでしょうか?
あと使用目的として意外に多いんじゃないかなぁと思うのが、ネイルをしている人だと思うんです。爪先ではパネルは反応しませんのでタッチペンで普通の操作をしていると言う人もいるんじゃないでしょうか?
以上のようにタッチペンを使う目的は人それぞれと言うことです。ですから目的により適したタッチペンがあります。
タッチペンを使用する用途により選び方は変わると思いますので、まずは用途を定義したいと思います。
今回はビジネスとお絵かきに焦点を当ててタッチペンを見ていく事にします。
ビジネスでの用途は主にメモ書きになるでしょうか?おそらくスピードも要求されることが多いと思います。
お絵かきはどうでしょうか?絵の細部にこだわる人はもちろん、普通に絵を書こうと思ったらタッチペンが欲しいと思うのが普通だと思います。
いずれにしてもペン先の細さに注目する人が多いんじゃないかと思うんです。
でも細いペン先ってどれくらいのことを言うんでしょうか?おそらく導電繊維タイプのタッチペンに比べて細いと言っていると思われます。
こういったタイプですね。
このタイプは価格も安価で手頃なのですが、文字を書いたり絵を描いたりするには適していません。
確かにこれを見るとペン先の細さにこだわりたくなるでしょう。
しかし本当にペン先が細いだけでいいんでしょうか?
ペン先が細いことによる物理的なメリットとしては、画面にペン先が触れているところがよく見えると言う事だけだと思います。
それが最も重要なんじゃないか?と思われますか?
最も重要なのはペン先と実際に描画される場所との差です。
視差の重要性
視差が無い事の重要性ですね!
ペン先から少しずれたところが描画されると感覚的におかしくなります。ゲームをやったり、ちょっとした操作であればそれほど問題にならないと思いますが、字を書くだけでもズレていると違和感を感じるものです。絵を描くとなるとこのズレは致命的じゃないでしょうか?
タッチペンによってどれだけのズレが発生するのか、試してみました。
次の3種類のタッチペンでテストです。
一番最初のペン先はPOM素材のペン先です。鉛筆のような形ですね。
次のタッチペンのペン先は金属になってます。少し太めの金属の芯です。
最後は2番目と同じタッチペンなんですが、ペンのお尻部分のキャップを導電ファイバー製にしたものです。
iPad第8世代のメモ帳でテストしました。
それぞれのペンで線を引き比べてみようと思います。わかりやすいようにメモ帳に罫線を表示させました。なるべく罫線上に線を引くことを意識して比べてみました。
一番初めはPOM素材のペン先でテストです。
次は金属の芯タイプ
最後は導電ファイバータイプ
比較しやすいようにそれぞれ色分けしています。
結果
もう少し差が出るかな?と思ったのですが、意外にも大きな差は出ませんでした。一番最後の導電ファイバータイプだけは画面に触れている部分が見えない為上手く狙えません。その割にはいい線が引けたと思いました。ただ少しずれてますね?
最初と2番目は大きな差は出ませんでした。
数多くを比較したわけじゃないのでなんとも言えませんが、画面にペン先が触れているところがしっかりと見えているかが重要かなと思いました。
ただタッチペンの中には明らかにペン先が触れている部分とズレたところに線が書かれるものもあるのでしっかり見極めたいところです。
文字の書き比べをしてみた
今度は文字を書いてみようと思います。
これもそれぞれ色分けしてあるので比較がしやすいと思います。
こうなりました。
緑色の文字は導電ファイバータイプです。明らかに文字がおかしいですよね?ものすごく書きずらかったです。そもそもペン先に隠れて文字が見えていませんのでカンで書くしかないわけです。でもこの崩れ方は見えてないからではありません。直線の時は大きな差が出なかったんですが、文字を書くと途端に性能に差が表れた感じがします。「小さな字」の「さ」はもう部分的に反応していません。金属芯タイプのペン先もまだましとはいえ反応が鈍い印象を受けました。実際に「字」の形が崩れてますし反応していないところがあります。
一番初めの赤色が一番まともな形をしています。すべて同じ感じで書きましたが、これだけの差が出ました。
結果
直線では違いは目立たないのに文字だと違いが顕著です。違いはなんでしょうか?
直線の場合一度ペン先を画面につけたら離すことはありません。しかし文字は頻繁に触れたり離したりを繰り返しますよね?そこに違いがあるんだと思います。瞬間的な反応の差なんでしょうか?いずれにしても一番最初のタイプが一番優秀そうです。
パームリジェクションをチェック
パームリジェクションという誤作動防止機能がありましてそれをチェックしてみます。
今回タッチペンは2種類使用したわけですが、一番最初のPOM素材のペン先のタッチペンがパームリジェクション機能搭載のタッチペンなんです。もう一方はその機能はありません。ですので公平なテストをする為、専用の手袋をしてテストしました。パームリジェクション機能がないと手袋をしてないとまともに反応してくれないからです。
今度は手袋を外し書き比べをしてみました。
次の様な結果になりました。
赤、青、緑共に同じ条件で「Cool.」と書いてみました。
しっかりと書けているのは赤色だけですね。青も以外にも書けたほうだなと思いました。手のひらを先に画面につけるのでまったく反応しないと思ったからです。でも結果は反応したりしなかったりという感じですね。緑はいったい何かわかりません。実際は手のひらが触れているところが緑色になっていました。
結果
一番最初のPOM素材のペン先が一番優秀だとわかりました。表現としてPOM素材のペン先と言っていますが、ペン先の材質の差ではないと思います。パームリジェクションの事を考えなければ意外にも狙ったところに線が書けるんだなという印象です。しかし頻繁にペンを画面につけたり離したりすると大きな差がでた訳です。
検証した結果ですが、ペン先の細さは画面に触れているところがしっかりと見えるか見えにくいかの差かな?と思いました。当然よく見えたほうが良いので細い方が良いと思いますが、タッチペンの本質はそこではないような気がします。
今まで触れてきませんでしたが、赤色でテストしたPOM素材ペン先のタッチペンはiPad専用設計のタッチペンなんです。そしてパームリジェクション機能も搭載しています。青色でテストしたタッチペンは汎用品でありiPadだけじゃなくその他のスマホ等にも使用出来るタイプです。
ここに大きな差が出たんだと思います。色々な機種で幅広く使えるタッチペンを選ぶのか、専用設計のタッチペンを選ぶのか、それぞれの考えもあるでしょうし一概にどちらが良いとは言えません。
その中でも一番大きな違いを感じた機能はパームリジェクションです。これがあるかないかは大きいと思います。
ひとつ言えるのはiPadで絵を描きたい人、ビジネスでストレスなく使用したい人はiPad専用設計のタッチペンを選ぶのが良いという事は言えそうです。
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