リフレッシュレートの違いで見え方感じ方がどう変わるのだろうか？

映像は静止画の連続で出来ており、パラパラ漫画の要領で動画に見えるわけです。その静止画を1秒間に何回表示させるかが動画の滑らかさにつながり、それが動画フレームレートになります。

ただ映像側で1秒間に沢山の静止画があれば滑らかに見えるかというとそう単純でもなく、表示させる画面側の性能によります。1秒間に何回表示させることが出来るかが、リフレッシュレートになります。

フレームレートもリフレッシュレートも単位はHz（ヘルツ）で表され、60Hzであれば1秒間に60回静止画がある、または表示させることが可能だという事です。

一般的なテレビは約30Hzです。パソコンのモニターも一般的なものは60Hzです。

ゲームの世界（特にPCのゲーム）ではこのリフレッシュレートが重要視されており、より高いリフレッシュレートでプレイすると動きが非常に滑らかに見えるわけです。この滑らかな様を“ヌルヌル動く”と表現したりしますね！その逆はカクカクするです。

特にゲームでは高いリフレッシュレートで表示させることを想定していますので、それを十分に発揮させるためにはモニター側の設定が必要です。ゲーム用に開発されたモニターは高いリフレッシュレートに対応しており、144Hz対応とか240Hz対応とかのモニターがあります。1秒間に60回の静止画と240回の静止画では滑らかさが違う事は用意に想像出来るでしょう。

滑らかさが違うのは解るけど、どんな感じなんだろうか？

理屈ではわかるけど、実際に見たらどうなんだろう？って思いますよね？

そこで検証してみました。

検証に使う動画コンテンツですが、ファイナルファンタジー15のベンチマークテストを使用します。

使用するモニターですが、I-O DATAのギガクリスタシリーズでリフレッシュレート240Hz対応のモニターです。レートは切替可能です。

検証する内容ですが、モニターのリフレッシュレートを60Hzと240Hzでそれぞれ動画を流し、その動画を映像編集ソフトで2分割に表示して同時に比較しようという内容です。

1点注意点があるのですが、動画編集ソフトの仕様で動画のフレームレートが30fpsに変換？されるようなので、動画の差が少しわかりにくいかなと思いますが、それ以外良い方法が思いつかないのでこの方法で行きます。これでも一応差は解ると思うので！あとフレームレートの差なんでしょうか？左右で完全に同期していなくて少しずれてしまいますが、ご勘弁ください…

では早速見てみましょう！

5分30秒程の動画です。

左半分が240Hzで再生したもの、右半分は60Hzで再生したものです。

見比べてみる！

いかがでしたでしょうか？途中から動画のずれが大きくなってわかりにくいのですが、風景が流れる場面や、戦闘シーン等は比較的わかりやすいかもしれませんね。

そもそもですが、リフレッシュレートの検証でこの動画が相応しいか？と言われるとどうかな？とは思います。FPSとかレースゲームとか速い動きが多い動画のが適しているでしょうが、手元にこの動画しかなかったので…

〇動画の冒頭部分

女性キャラクターのシドニーが車を誘導しているところからはじまります。

ここでは早い動きもありませんし、あまり差は感じられないでしょう。

〇チョコボに乗って移動しているシーン

これはチョコボが結構ちょこまか動いているので差がわかりやすいかもしれません。どうでしょうか？少し前の車でドライブしているシーンも風景が流れてて違いがわかりやすいポイントかもしれません。左右で風景も違うし微妙にずれている事もあってわかりににくいですが、生でみると違いを感じられると思います。

〇戦闘シーン

ここが一番わかりやすいポイントかもしれません。

動きが激しいし、主人公のノクティスが瞬間移動してますからね！そもそも瞬間移動なので240Hzだろうが、一瞬で移動するんですが、60Hzだとコマ飛びに見えるんです。でも240Hzでは瞬間移動する感じがしっかり表現されてます。

〇召喚獣の出現

女性の召喚獣が動き回るシーンです。

ここもクルクルと空を飛んでますね？わかりやすいシーンの一つです。

総括

もう少し違いがわかる検証が出来るかなぁと思ったのですが、良く見ないとわからない結果になってしまいました。生で映像を見比べると変わりやすいのですが、少しもどかしいです。

リフレッシュレートを切り替えるとデスクトップ上でのポインタの動きも明らかにかわります。240Hzではポインタの動きがほんとにヌルヌルと表現したくなるような動きをします。