マルチディスプレイの効果はいかに！？ディスプレイポートで繋ぐデイジーチェーン

私がマルチディスプレイ環境を構築したのはかれこれ10年以上前の話になります。きっかけは その当時FXトレードをやっていてとにかくチャートを複数表示させて常にモニターしたかったからです。 

株や FX をやる人ならわかると思うのですが、5分足チャート、15分足チャート、1時間チャートなど時間軸の異なるチャートを複数表示させトレードのタイミングをはかるというものです。 ですから主に短期トレードがメインだったわけです。

それに DAW と言って曲をレコーディングしたりミキシングしたりするアプリケーションがあるのですが、同時に表示させたい画面が多く複数のディスプレイが常に欲しいと思っていたからという理由もあります。

とにかくマルチディスプレイにしたいという思いは常ありました。今でもマルチディスプレイにした時の感動は覚えています。マルチディスプレイの効果はいろいろあるのですが、ふしぎと一つの画面を大きくするよりも小さなディスプレイが複数あった方が作業ははかどると思います。実際にそういったデータもあるようですね！

データは以下の通りです。

◎シングルモニターからデュアルモニターに変更して生産性が42％向上

その理由として…

• 一度に表示可能領域が増加する
• 複数のアプリケーションを同時に立ち上げ同時並行的に確認し作業を進められる
• 別ウィンドウで確認しながら別ウィンドウで作業が可能

等々沢山のメリットがあります！

私も初めてマルチモニター化したのはシングルからデュアルへの変更でした。何が感動したかってウィンドウをディスプレイ跨いで移動できるところでしたね！これは自分の好きなようにウィンドウの配置を設定できるのですがそこが感動しました！

PC の設定でシステムからディスプレイの設定がありますが、そこで以下画像のように配置を設定することができるんです。これはディスプレイの物理的な配置とは別に PC 内での配置といえばいいんでしょうか？好きなように配置が可能です。また通常の横表示だけでなく縦表示もすることができゲームの種類によってはその方が良い場合もあるでしょう。以下の画像はデュアルではなくトリプルの設定になります。

デュアル化しただけで生産性が42%も上がるんです！ではトリプルにした場合はどうなんでしょうか？さらに上がるでしょうが具体的な数字は見つかりませんでした。しかしアプリケーションによってはウィンドウを複数同時に立ち上げて作業を進めるようなものもあると思います。そうなると作業効率は相当にあがります。

よく聞く話ですがメインディスプレイでゲーム画面を立ち上げサブディスプレイでウェブブラウザを立ち上げてブラウザーで情報を取得しすぐゲームに反映させるなんてこともあるようですね？

ディスプレイは何枚が一番効率が良いのか？？

ディスプレイは何枚あるのが一番効率が良いのかを考えてみました。これは作業効率とディスプレイを購入する金額も合わせて一番良い所はどこなのか？

もちろん人によると言われればそれまでですが、あくまで一般的に考えた場合を想定してみました。

私は最大でディスプレイ4枚の環境でやってた時期がありました。中央に1枚左右にそれぞれ1枚そして1段上に1枚と言う具合です。はじめは快適だなぁと思って使っていたのですが、だんだん無理やり4枚全て使っているような状態になってきました。

というのも4枚あるのは良いのですがディスプレイの1段上にもう1枚ディスプレイがあるとかなり上を向くことになり首が結構疲れるんですよねぇ。これは作業環境によるとは思うのですが3枚横に並べると結構な幅になり4枚並べるとなると首を左右に振る角度が相当大きくなると思うんです。三枚目以上のディスプレイは常に表示させ、たまに確認するために一応つけておく感じでしょうか？

それを考えると作業効率、スペース、費用的にもディスプレイ三枚が1番いいのかなというのが私の感想です。

マルチディスプレイ環境の作り方

さてマルチディスプレイに興味を持たれた方も多いのではないでしょうか？

ではどのように構築するのか簡単にお話しします。

必要なものを箇条書きにします。全てが必須ではないですが‥

• マルチディスプレイに対応しているグラフィックボード
• モニターアーム
• 増やす分のディスプレイ
• ディスプレイケーブル

まずマルチディスプレイに対応しているグラフィックボードですが、マルチディスプレイにするためにはディスプレイの出力ポートが複数なくてはいけません。（場合によってはできるケースもあります）

オススメはエヌビディアのGeForceシリーズです。最高ランクのグラフィックボードですと相当なハイスペックですがマルチディスプレイにするためだけであればそこまでのハイスペックなグラフィックボードは必要ないです。

比較的安価でオススメなのがGeForce GT 730辺のものが良いかなぁと思います。ハイスペックなゲームをやろうとすると見劣りはしますがあくまでマルチディスプレイを構築するためであれば必要十分な機能を備えているんではないでしょうか。価格も安いですしね。

以下の画像のように出力ポートが複数あればそれだけディスプレイを増やすことが可能だと思えばいいです。

GeForce GT730

以下エヌビディアの公式ホームページがありますので参照してみて下さい。

エヌビディア

あった方が良いものとしてはモニターアームになります。机の上にそれぞれ標準のディスプレイスタンドで並べても良いのですがモニターアームがあるのがベターだと思います。ちなみに私が使用しているのは以下の画像のようなものです。

マルチディスプレイにするとこんな感じです↓

3枚のディスプレイを使ってますがモニターアームは上記画像のように2種類使っています。デュアルディスプレイ用のモニターアームとシングルのモニターを組み合わせて三つ並べています。

横に3枚ディスプレイを並べようと思うと上記のような組み合わせが一番自由度が高くいいんじゃないかなと思います。

ディスプレイケーブル

PC とディスプレイをつなぐケーブルですが、グラフィックボードの出力端子とディスプレイの入力端子がどういうものかによります。先ほどの GT 730の出力ポートは四つとも全て HDMI でしたが、最近のグラフィックボードは HDMI 一つディスプレイポート三つというパターンが多いんじゃないでしょうか？そのためディスプレイポートケーブルを選択するのがよりベターかと思われます。 また ディスプレイポートケーブルのメリットとして条件によりますがデイジーチェーンというつなぎ方が可能という点にあります。

通常 PC とディスプレイをつなぐケーブルはグラフィックボードから それぞれのディスプレイとケーブルで繋ぎますがデイジーチェーンという繋ぎ方はちょっと違うんですね。

デイジーチェーンとは電子機器を数珠繋ぎ的に繋げる方法になります。

当然これをするためには条件がありますが、グラフィックボードがデイジーチェーンに対応していること（ほとんど対応してると思います）ディスプレイ側も入力出力共に DisplayPort 端子があること。以上の条件を満たせば可能だと思います。 このデイジーチェーンをやるメリットはケーブルまわりをすっきりさせることにあると思います。グラフィック性能を求めるのであればなるべく PC からディスプレイへ直接繋ぐのが良いと思われます。これができるのもディスプレイポートケーブルのメリットです。 

まとめ

マルチディスプレイにして長いこと経ちますがディスプレイがひとつだけの状態には戻りたくはありません。作業効率も相当あがりますしかなりのメリットを感じると思います。

デメリットを挙げるとしたらスペース的な制約があるということ、機材を揃えるのにそれなりのお金がかかること、電力も通常以上にかかってしまうことなどが挙げられます。

確かに一つのディスプレイしか使っていない時は残り二つのディスプレイの電力が無駄に感じることもありますので、そのたびに電源をオフにすることもあります。しかしそのデメリットを差し引いたとしてもメリットの方が上回るのではないでしょうか？

マルチディスプレイを経験したらなかなか通常の環境には戻れないと思います。

是非皆さんマルチディスプレイ環境を体験してみてください。