空間コンピューティングという概念！より現実的な未来のかたち？

空間コンピューティングとは何か？

 

空間コンピューティング（くうかんコンピューティング、Spatial computing）とは、2003年にサイモン・グリーンウォルドによって「機械が実際のオブジェクトや空間への参照を保持し、操作する機械との人間の相互作用」と定義されている^[1]。

一般向けバーチャルリアリティ、拡張現実、複合現実の出現により^[2]、Microsoft^[3]やMagic Leapなどの企業は、物理的な行動(頭と体の動き、ジェスチャー、スピーチ)をインタラクティブなデジタルメディアシステムの入力として使用し^[4]、ビデオ、オーディオ、および触覚出力のキャンバスとして知覚された3D物理空間を使用する実践を参照して「空間コンピューティング」を使用している^[5]。これらによって「デジタルツイン」の概念と結びつく。

Appleは2023年6月5日に空間コンピューティングOS・visionOSを搭載したARヘッドセットのApple Vision Proを発表した。空間オーディオ、2つのマイクロOLEDディスプレイ、Apple R1チップ、アイトラッキング、ハンドトラッキングなど、多数の機能を備えている。2024年に米国でリリースされる予定である^[6]。

空間コンピューティングには現実のさまざまな情報をスキャンしてデジタルに組み込む必要がある。それには映像や写真だけでは不十分でLIDARやToFセンサーなどによってスキャンされたより深いデータが必要になる。

空間コンピューティングを使用すれば、特定の現実空間にデジタルのメモを作成してそれを他人と共有できる。そのデジタルのメモはデバイスを介して自由に見たり書いたりできるが、それはデジタルに存在するため現実世界の物体に影響を与えることはない^[7]。

空間コンピューティングが今のところ一番現実的な未来の形のような気がしてます。

何に比べてか？ってところが重要だと思いますが、いわゆるメタバース等の現実世界とは異なる仮想空間でのコミュニケーションや活動が可能になる新しい世界を考えた時という前提です。

ではメタバースはいったいどんな事を指すのか？

メタバースと一言で言ってもかなり広義の意味で幅広いです。一般にはVRゴーグルをはめて外界（現実世界）とは完全に切り離した空間で、アバターを通じて様々なコミュニケーションを繰り広げる世界と言う事になるでしょうか？

活用方法は様々で、メタバースでアバターを使った社内会議も実際に行われているようですね？あとはコロナ禍で一般化したオンラインミーティングや友人同士のオンライン飲み会をさらに進めた概念でメタバース内でアバター同士でコミュニケーションをとる等です。

今までのオンラインミーティングアプリとの違いは仮想空間上でアバターを介して行うって事だと思います。今でも様々なメタバースコンテンツが生み出されてきている事でしょう。

ゲームとの相性は非常に良いと思いますが、メタバースというとアバター同士のコミュニケーションやメタバース内での活動を指すイメージでしょうかね？

空間コンピューティングが現実的と思える理由とは？

空間コンピューティングというとあまり聞き馴染みのない言葉かもしれませんが、概念は以前からあったみたいですね！

この言葉を改めて一般化しようと試みているのがアップルですね！
アップルは頑なにメタバースとは言わないみたいなんですねぇ、あくまで空間コンピューティングなんだ！と言っています。

今までアップルは色々な場面で時代をリードしてきたわけです。まったく新しい概念を世の中に広めてきた企業です。

例えば1998年になりますが、iMacです。

PCをかなり身近にした製品だったと思います。まだあの時代はPCはそれほど一般的にはなかったと思いますね。一部のパソコンマニアだけの物って感じの時代でした。PCを広く一般化した功績といえばマイクロソフトのウィンドウズ95だったと思いますが、アップルはそれをより身近なものにしたっていう印象があります。

そして2001年に登場したのがiPodです。

音楽を気軽に持ち運べるようにした製品です。

確かにもっと古くからそういった概念は有りましたし、製品だってありました。皆さんよくご存じのウォークマンですね！

ウォークマンはソニー製品で携帯型音楽プレイヤーといえばウォークマンという代名詞にした程の影響力がありました。今ではさすがにウォークマンって言う人はほぼいなくなりましたが、一時はどのメーカーが製品を作ろうと全てウォークマンって言われていた時代がありましたねぇ。

しかしアップルは根本的な概念は同じとしつつもまったく新しい形でiPodを登場させました。

曲は全てデータであり、物理的なデバイスがないわけです。ですから製品は非常に小さくて本当の意味で手軽に持ち運べる音楽プレイヤーになりました。

そして2007年にはiPhoneです。

特に説明は必要ないかもしれませんが、これは電話の域を完全に超えました。コンピューターに電話機能がついているといった方がいいでしょう。コンピューターを手軽に持ち運べるようにしたってイメージでしょうか？

こんな感じでアップル社は世の中の概念を変えてきたわけです。

そして次にくるのが空間コンピューティングって事なんですね！

コンピュータにはディスプレイがあって人間は目で見て判断し操作します。当然ですが世の中にあるディスプレイは、ほとんどが平面に情報を映し出すものでその点は、スマホであろうがPCであろうが、映画館のスクリーンだろうが変わらない。

ただアップルのVision Proの様なヘッドマウントディスプレイ【HMD】では状況が異なります。視界全体を現実とは別の描かれた映像に置き換える。それはHMDの中に描かれた空間をもう一つの現実と感じる事が出来る訳です。

しかしアップルはこういった仮想現実に現実との接点を持たせることに重きを置いている様な感じです。

だから仮想現実というより、現実世界にアプリが浮いているって表現したほうがいいでしょうね！それがこんな感じです。

ディスプレイが浮いていますが、それ以外は現実世界が見えているんですね！だから現実に人がそこにいたら目も合わせられるし会話も出来ます。現実世界と接点を持ちながらも同時にVR空間で作業が出来るんです。

これはいわゆる拡張現実って事なんじゃないでしょうか？いわゆるARってやつです。

この画像のように現実世界の部屋に大型ディスプレイを表示させて映画をみるなんて事は想像しやすいですね？

こういった普段見慣れた現実世界上にアプリが浮かんでいる事の方がより未来感を感じませんかね？

もちろん全く未知の空間、いわゆるバーチャル世界で同じ事は出来ます。

こんな表現も自由自在らしいです。

こういった拡張現実はただ自分の部屋や会議室だけには留まらない様な気がするんです。街中に拡張現実があふれかえっている未来って想像出来ませんかね？

まっさきに思い浮かぶのが看板や広告等でしょうか？

そしてそれはほぼ間違いなく、個人にカスタマイズされた情報が見られるような事になる筈です。

HMDがかなり軽量化されデザイン的にも洗練されたとは言え、今のHMDをはめて街を歩くのは考えにくいですね。それはもっと先の話になるでしょう。

私の予想では一番初めに車に実装されるのではないでしょうか？車に乗ればフロントウィンドウがありますし、そこに映し出す事は可能だと思います。もちろんそれを実現する為には車の開発だけじゃ駄目で街全体がARに対応しなくてはなりませんね。

しかし今、車は自動運転技術を実現する為に街づくりから研究がされていると聞きます。トヨタのウーブンシティーが実証実験の街ですね。2024年には完成する予定のようです。

このウーブンシティーは

Woven Cityは、地上および地下空間に、ヒトを中心とした複数の動線を配置しているのが特徴です。配送や物流、公共交通、小型モビリティ、歩行者それぞれに道を創ることで、安全で効率的な移動を実現します。

との事ですが、こういった街づくりからAR世界は一般化するのではないでしょうか？

その頃にはデバイスはどうなっているでしょうかね？技術は加速度的にスピードアップしています。もしかしたらデバイスなんて要らなくなっている未来もあるかもしれませんよね？

皆さんはどう考えますか？

追記

Apple VISION Pro なんですがどうやら廉価版がリリースされるようなんです！

Apple VISION Proは日本円にして50万円以上します。さすがにアップルもこれは高いとは思っているようなんですねぇ

そこでまだ噂レベルの話ではありますが廉価版がリリースされるという事。

価格帯も半分ぐらいにしようという話がアップル社内で議論されているようです。

しかし半分とは言っても25万から30万円ほどはするわけで、いずれにしても高いことには変わりがないでしょう。

まだ使う人は 一部の人に限られるでしょうが、今後の AR VR の未来をイメージできる存在であることは間違いないようです。

一般人が気軽に手に入れられるような 価格帯になるまでにはもう少し時間がかかりそうですが、技術の進歩はものすごく早く その頃には根本的な概念が変わっているかもしれませんよね？

いずれにしても 今後も注目していきたいところです！